LIMBO


発売元:Playdead
価格:1200MSP
概要:パズルアクション

XBLA紹介ページ 
公式サイト 



執筆…2010年7月31日(土)




公式サイトのトップにもあるトレーラームービーがハコ○で公開開始され、なんとなく興味を惹かれてダウンロードして見てみたら……なんだこれはいったい……

色彩の全く存在しない白と黒と灰色の世界、そこを歩き回るのは、ヒトの形こそしているが全身が影に埋もれていて真っ黒だが両の目だけは星のようにギラギラと光っている少年、不安を誘う森を踏み進む音や不快な虫の羽音、明らかに命を落とすとわかるような即死トラップにかかっている光景……

あまりにも不気味すぎるLIMBOムービーに、さらに強い興味を抱くのは当然の話ですね。

……なんていうか、「このゲームをプレイしたものは7日後に発狂して変死体として見つかる」とかいうウワサが流れたとしても、ホントにそうかもしれないって思えるレベルの不気味さを放ってると思います。



「運命に逆らい、妹を探して少年は LIMBO の世界に足を踏み入れる」

ゲーム全編を通して、このゲームについて語られているのはこれだけです。
しかもこれって、ゲームをダウンロードするときとかに右側に書かれている説明文……
ゲーム中には、一切のストーリー紹介が存在しません。



なにはともあれ、LIMBOの世界を旅する少年を操作し、よくわからないけど進めるところへ進むしかありません。

じゃあまずはコントローラ操作。
左スティックで左右に移動。はしごやロープに掴まってるときは上下で昇降。
Aボタンでジャンプ。
Bボタンでアクション。
説明オワリ。


これこれ、こういうのでいいんだよ(五郎



ジャンプといっても、某配管工みたいなキチガイジャンプなどできるはずもなく、せいぜい身長と同程度のジャンプ。
アクションについても、どこでも押せば何か行動するようなものではなく、木箱などをつかんで引きずったり、レバーを倒して動かしたり、機械の端末のスイッチを切り替えたりといったアクションを起こせるもの。
物を持ち上げるという動作すらありません。引きずるのみです。



ゲームジャンルに「パズルアクション」と書いたとおり、少年の行く手を塞ぐシカケを、周囲にあるさまざまなものを活用しながら解き進んでいくゲームとなります。
ゲーム紹介としては、これ以上は書きようがないですよね。

ただ、その場にあるものを最大限活用することが求められます。
一度利用したオブジェクトを別の目的で再利用したりすることもよくあること。
そして、そういうオブジェクトを活用すれば、思わぬところへと行けたりします。その先に、ゲームを進めるために必要なオブジェクトがあるか、実績を解除するためのエッグが落ちているかは、そのときどき。



LIMBOの特徴は、冒頭でも書いたとおり、ゲーム全体に漂う不気味な気配。

モノトーンで表現された美しい世界とはよくいったもので、白黒のみで描かれたLIMBOの世界からは、およそ生命の気配が感じられないことが表されています。
生物……いないわけではないんですけどね。巨大な蜘蛛のようなモノ、巨大な羽蟻のようなモノ、LIMBOの世界の原住民のようなヒト型をしたモノ、ネズミのような小動物っぽいモノ。

しかし、これらも全て「影」で表現されているというか、輪郭が蜘蛛っぽいヒトっぽいというだけの真っ黒なカタマリなので。


世界も荒廃しきっているところが随所から見て取れます。
そこらじゅうで飛び回っているハエの羽音が、生理的な嫌悪感も抱かせます。


そんな世界を旅する少年、二つの目の光が異様なほどに強調されている感じがします。
この目から光が失われない限りは、Game is Overには至りません。

少年の走るさまも、どこか力なく手を振ってよたりよたりと走っているように描かれています。



LIMBOの世界は、まるでぜつぼうのせかい。
そしてその世界はまた、少年への悪意に満ち溢れています。

ところどころの穴には大量のトゲが生えていたり底なし沼になっていたり奈落の底へまっさかさまだったり。
巨大な蜘蛛は、近づいてきた少年に狙いを定めてその足を振り下ろし、一撃でしとめたあとは、少年を捕食するでもなく、少年を突き刺した足を振って少年を投げ捨てる。

ヒトの形をした者たちは、一言も発することなく、一目散に少年へのトラップを作動させる。
岩を転がしてみたり、トラバサミをロープにくくって投げつけてみたり、吹き矢を持って襲い掛かってきたりしてきます。

中盤から後半にかけては、機械的なシカケが主になってきますが、電気の流れる床やらイヤな音を出して接近してくる回転のこぎり、射線上に入った少年に向かって容赦なく発砲する自動小銃。

とにかく、LIMBOの世界そのものが、少年を殺しにかかってきています。



基本的に、このゲームでは音楽といったものは何も流れていません。
その代わりというか、少年が森を踏み進む音や水辺に入れば水音、木箱を引きずれば摩擦音、などなどの環境音が流れています。
そのほか、要所要所では音が鳴ることがあるのですが。ホラー的な意味で。

LIMBOが決定的に他のゲームと違うのは、やはりゲーム全体からにじみ出る「不安感」かと思います。



このゲームはホラーアクションゲームと言っても差し支えないゲームでしょう。
先へ進むことで何が起こるのか、どんな悪意が少年へ向けられるのか、おっかなビックリ進んでいくことにならざるをえません。

ホラーといっても、バイオハザード的なものではなく。
あれはただゾンビが襲い掛かってくるだけ。


この不気味なゲームの雰囲気で、似てるものといえば、ゆめにっき
ゆめにっきの世界を彩るものは、それがいったいなんなのかを説明できないほどに気味の悪いモノ。
こちらは、理解の枠を超えたという不気味さが強いのではないかと感じます。


ゲームとしてLIMBOに近いのは、アウターワールドではないでしょうか。
謎の世界を旅すること、プレイヤーキャラはけして超人じみた身体能力を有していない普通の人間、世界のそこらに散見される理不尽なトラップの数々、などといった共通点があります。
こちらは、LIMBOほど不気味ではありませんけどね。ただ、難易度は上か。




LIMBOの世界と謎解きを存分に堪能できる初回プレイこそが、LIMBOの魅力そのものでしょう。
不気味さには慣れがくるし。慣れても不安なものは不安だけど。
謎解きは解法がわかっていれば淡々と解いてオシマイ。ものによってはタイミングが重要な場合がありますが。

で、その初回プレイも、シカケの解き方がわかんねーと詰まることも考慮しても、およそ5時間前後でクリアまでいけるのではないでしょうか。
ワタシはだいたい4時間でクリアできたし、実績Wikiにも6〜8時間と書かれているので。
最近のゲームと比べてしまうと、プレイボリュームとしては物足りないと感じる部分もあるかもしれません。
フツーにクリアしたあとは、実績のエッグを探し回り、そのあとはさらにわかりにくいところに隠されているシークレットエッグを探し回ることがやり残されています。
某配管工みたいな自由自在なアクションはできないのに、案外思いもよらないところに行けるのは、それはそれでこのゲームの魅力ではないですかね。



実績の解除について。

ゲームクリアで獲得できる「ゲームはクレジットが終わるまで」と、ミス回数5回以内でクリアすると獲得できる「倒れてなど入られない」以外の実績は、ゲーム中のさまざまな箇所に隠されているエッグを取る、というか踏み潰すことで実績解除されます。


実績エッグの隠し場所は、実績Wikiにも書いてあるし、動画見ればわかるだろうしここでさらにかぶせては書きません。
実績の説明文がヒントになっていること、実績の順番がゲーム進行順になっていることがポイントですかね。


ミス5回以内でクリアというのは結構過酷ですかね。
単にシカケを解けば進めるというもの以外に、行動タイミングを誤ると死んでしまうトラップもそれなりにありますからね。
一度クリア済みで全てのシカケを知っていれば、通しクリアをするのにかかる時間はせいぜい45分程度です。
Braidのタイムアタック実績と同じくらいですかね。
チャプター別に練習もできるので、タイミングは個別に慣らしておけば、そこまで難しくはないかと。
ワタシは、フツーにクリア→実績解除アイテム集めクリア→3ミスクリア で3周目で達成しました。
ミスしたのは、一番最後にある二つのシカケ、定期的に重力が変化するところで、のこぎりに斬られました。



すべての実績を解除したところで、ランキングで確認できるゲームの達成率が100%になります。
このゲームには、実績とは別にさらに隠されたエッグが存在し、それを踏み潰すことで達成率が1%ずつ上昇していきます。
シークレットエッグをフルコンプすると、達成率は111%にまで上がるようですね。(公式サイトのNEWSより)

実績全解除時に、場合によっては101%になりますね。
というのも、隠しエッグのひとつが、ノーミス通しクリアを達成し、最後に右側に歩いていってしまう前に左端へと戻ると、右に進んだ際にエッグが木の上から落ちてくる、そうなので。(未達成な上、ノーミスなのか5ミス以内なのかの確認もしてない)



そのほかのシークレットエッグですが、隠し場所はどれもこれも相当にエグイです。
YouTubeで「LIMBO secret」とでも検索すれば見つかる動画を見れば、その尋常じゃなさがわかるでしょう。


というわけで、一応そっちの取り方を文章で書いてみる。


・チャプター8
2本のロープにぶら下がることで2つの重りを持ち上げて進むシーン。
1本目のロープを下げたあと、左側のほうへ戻ると、落とし穴の中のトゲがなくなっており、そこにエッグが。
時間的余裕はほとんどなく、ちょっとでももたつくとエッグを取る前に時間切れでトゲが復帰し串刺しに。


・チャプター9
ネズミのようなモノを左に追い込んでカゴの中で走らせ、それを動力として雨を降らせるシーン。
雨が降り出したときに、もっと左の場所で木の上からエッグが落ちてきます。
そのままだと穴の中へ落ちていってしまうため、木箱を穴に落ちないギリギリにところまで動かしておくと、エッグが木箱にひっかかるというわけです。


・チャプター15
実績解除エッグ「暗闇にひとり」を取ったところのさらに奥に、3つのエッグが隠されています。
真っ暗闇なので何も見えないですが、「暗闇にひとり」エッグを取ってさらに右へ進むと行き止まりになっていますが、ここに木箱かなにかがあり、Bボタンを押して引きずり出します。
木箱に乗って右側へジャンプすると、高いところへ登ってさらに右へ進むことができ、ここに1つ目のシークレットエッグがあります。

そこからさらに右へ進み、行き止まりでジャンプすると高いところへ登れます。
そこから右に行ってもなにもありませんが、登ったところから左側へジャンプすると、地面にあったガラス床をぶちぬくことができます。
そうするとさらに右へ進めるようになり、明かりの下に2つ目のシークレットエッグが。

ここまで来ると、天井を一瞬羽蟻のようなのが駆け抜けますが、それは特に関係ないようで…
2つ目のエッグから右へ進んだ行き止まり、ここに隠しはしごがあり、下に下りることができます。
下に下りて右へと進んでいくと、床下部分にエッグがあるのが見えてきます。
いったん右端まで行ってから左側へ戻ろうとすると引っかかるところがあるので、これをBボタンで引きずってずらすと、下に下りて3つ目のシークレットエッグを取ることができます。


・チャプター17
動いている歯車に別の歯車を押し込むとシカケが作動して画面全体が回転し始めるシーン。
画面が回転して道を塞いでいたつっかえ棒が倒れたとき、急いで先へ進むと、歯車につかまることができます。
そのまま歯車に乗っていって、右側の真っ暗な道を進むとエッグが落ちています。


・チャプター21
このチャプターに二つのエッグが隠されています。

一つは、スイッチを押すことで重力反転装置を起動し、二つの木箱を活用して上の道へと進むシーン。
二つの木箱があり、よく見ると上下には2ヶ所の突起があるのですが、右側の木箱には、下側には同様の突起があるのに、その反対側は他とは違う形になっています。
重力装置を使い、その他とは違う部分が上になるようにして、左側まで木箱を持っていきます。
一つ前のシカケで、画面上を自動小銃が動いているところまで木箱を運び、木箱にマシンガンを浴びせると、上部に穴が開きます。
あとは、その木箱を右側まで持っていって落として横に倒すと、中に入っていたエッグがこぼれるってスンポーです。

もう一つは、エレベーターを越えた先、重力切り替え装置と二つの木箱を駆使して右側へ進むシーン。
天井にある重力切り替え装置を動かし、二つの木箱を、一つは自動で動いている床の上に乗せて、本来は木箱の上から動いている床に登り、そこからさらに木箱に登って右のほうへと進むところです。
ここで、自動で動いている床が引っ込むときに落ちてくる木箱をもうひとつの木箱の上に載せます。
重なった木箱が床に押し出されてから、床が右側へ引っ込んでいるときに1段目の木箱に登り、床が左側へ動いてくるタイミングを見計らって2段目の木箱にも登り、2段に重ねた木箱の右側へと移ります。
そこから、木箱を2段に重ねたままで、左側へと木箱を押していきます。重力切り替え装置のところまできたら、スイッチを押して天井へ。
そこからさらに左のほうへと、2段重ねの状態のまま木箱を押していきます。
左端まで押していくと、2段重ねの木箱を登ってさらに左側まで進んでいくことができます。そこにエッグが。
操作としては、このエッグの取得が一番繊細な操作を求められるため難しいんじゃないでしょうか。


・チャプター23
このチャプターにも2つのエッグが隠されています。

一つは、重力変換スイッチにて右側へと重力がかかるシーン。
回転のこぎりに追われながら上へと歩き、電流が途切れるのを見計らって上から飛び降りて右へ落ちていき、途中で重力変換スイッチを押して下側に重力がかかるように変えます。
このあと右へ進むのが本来のルートですが、左側へと戻ります。
回転のこぎりが下のほうにいってしばらく経ってから、細い足場から左側へジャンプします。
そこで先ほどの右側へと重力がかかるようになるスイッチを押します。
こうしてから先へ進むと、右側のほうにエッグが落ちてきています。
細い足場から左へジャンプするのが難しく、勢いが足りなくてスイッチに届かないことがよくあります。
またタイミングを誤ると回転のこぎりにバラバラにされるので注意。

もう一つは、上記のシカケを突破してロープで下に下りたところにあります。
が、フツーにプレイした場合はここにエッグはありません。
そこで、チャプター12のHOTELという文字のところを足場にして進むシーンで、「O」の文字に注目します。
Oの文字の端に立つと、Oの文字がその場で少しずつ回転します。
Oの文字の中に棒のようなものがあり、その先のOの外周部分に突起があるのが確認できると思います。
この突起の部分を、背景の3本の横棒の一番下あたりに合わせます。(もしかしたら右側ならある程度どこでもいいのかも)
この状態にしておくと、先ほどのチャプター23のロープを降りたところで、同じようなOの文字のオブジェクトに引き出しがついていて、それを引き出すとエッグが中から出てきます。
チャプター12のOの文字を回転させてから、そこでゲームをやめてチャプター23から開始しても、エッグを取ることは可能です。



Jump in.





ハコ○アーケードレビュートップへ

HPトップページへ戻る